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あらすじOutline
推理小説誕生の舞台裏をブラックに描いた危ない小説8連発。
【超税金対策殺人事件】
今年は小説が売れて収入が一気に増えた作家が、翌年支払う税金に悩まされることに。税理士は「あらゆる領収書を経費にするためにと小説を書き直していくしかない」と言うのだが・・・。
【超理系殺人事件】
理系人間を自称する私が、本屋で見つけた『超理系殺人事件』という書物。私は、それを購入して喫茶店で読むことにした。すると、私の前に突然『特別捜査官』名乗る二人の男が現れ、私は連行されることに・・・。
【超犯人当て小説殺人事件】
『犯人を当てた編集者に次の新作の原稿を渡すと言い放つ売れっ子作家。4人の編集者が謎解きに苦しんでいるさなか、その売れっ子作家が殺害されてしまう。』という小説の犯人を当ててみたまえ、と作家に言われた編集者。その謎解きをしたときに、信じられない事実を知ることになる。
【超高齢化社会殺人事件】
若者の読書離れが進行して、とうとう、作家も読者も高齢者ばかりになる。呆けた作家が書いた小説を呆けた読者が読むという事態に嘆く編集者。しかし、その編集者自身が、実は・・・。
【超予告小説殺人事件】
自分の書いた小説の通りに次々と殺人が実行されるという連続殺人事件が発生した。そして、その作家のもとに犯人を名乗る者から連絡が・・・。
【超長編小説殺人事件】
長編小説であることが売れることの条件と化した出版業界。その波に翻弄される作家と編集者。彼らが行き着く先は?
【魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)】
トリックも動機も犯人も何も思いつかないままラスト五枚になったミステリ小説・・・さて、その結末は?
【超読書機械殺人事件】
書評の依頼に忙殺されていた書評家に届けられた『ショヒョックス』という奇妙な機械。どんな小説でもたちどころに書評を作成するという驚くべき機械だった。やがて、この『ショヒョックス』が出回ったことで、出版業界は大変なことに・・・。
当サイトの管理人より
ミステリ業界の矛盾を皮肉たっぷりに書いているが、それが逆に、ミステリ業界に携わる人たちへの東野圭吾氏の愛情だと感じることができるから不思議である。小中学生の男の子が、好きな女の子のスカートめくりをする気持ちと同じような印象を受けるのは、管理人だけでしょうか(笑)