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あらすじOutline
バーテンダーの雨村慎介が、閉店後に何者かに頭を殴打され大怪我を負った。襲ったのは、慎介が一年半前に交通事故で死なせてしまった女性の夫・岸中玲二であった。復讐を遂げたと思った岸中は自殺する。そして慎介は、怪我の後遺症で交通事故での記憶を無くしてしまっていた。
なぜ岸中は一年半も経ってから復讐をしようと思ったのか?それを探るために、慎介は交通事故前後の記憶を取り戻さなければならないと思った。しかし、なぜか周りの者は、そのことに消極的な態度を示した。
慎介の前に突然現れ、一目で虜にしてしまう謎の女の出現。慎介の恋人の突然の失踪。慎介の周りで次々と不可解なことが起きる。
やがて慎介は、その交通事故が単独で起こしたものでなく、もう一人の加害者がいたことを突き止める。もう一人の加害者は木内春彦という会社員だった。不思議なことに木内は、交通事故を起こしてから金回りが良くなっていた。同じ加害者でありながら、一方は命を狙われ、もう一方は優雅に暮らしている。この矛盾に納得できない慎介は、ますます交通事故のことを知らなければならないと考えた。
しかし、その交通事故の真実の扉を開けた結果、慎介はとてつもない恐怖に襲われることとなる。
当サイトの管理人より
この小説「ダイイング・アイ」は、ミステリーという要素だけでなく、ホラーの要素も感じさせるような作品であった。その最大の要因は、慎介の前に現れた謎の女の存在である。この謎の女の正体を突き止めたときに、人の怨念の恐さを思い知ることになる。
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