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あらすじOutline
商店街の定食屋の看板娘が行方不明となり、数年後に遺体となって発見された。
遺体の発見場所から容疑者としてある男が割り出されたが、その男は、草薙刑事にとっても因縁のある相手だった。
その男は、十九年前の少女殺害事件の容疑者としても逮捕されており、状況的には限りなく黒に近かったが、「疑わしきは罰せず」という裁判の通例で無罪となっていた。
その少女殺害事件を担当していたのが若き頃の草薙刑事だった。
今回の事件でも、その男が事件の犯人であると推定できる証拠は次々と見つかるのだが、決定的な証拠となるものは見つからず、結局は証拠不十分で釈放されてしまうことになる。
さらに、その男は娘の遺族の前に現れ、遺族の憎悪を増幅するような言葉を吐くのだった。
やがて、その男が遺体となり発見される。草薙たちは、娘の遺族やその関係者たちの復讐であると判断し、捜査を進めていくが、その殺害方法と容疑者たちの完璧なアリバイに、捜査は暗礁に乗り上げる。
草薙は、天才物理学者の湯川に助けを求めるのだが、事件は予想だにしなかった結末を迎えるのだった。
当サイトの管理人より
ガリレオシリーズはネタ切れで自然消滅してしまったのかと思いきや、6年振りに長編小説として帰ってきた。今後もガリレオシリーズが続くのであれば、長編小説でなければ難しいだろうと思う。それほど、ガリレオシリーズはネタ作りが難しい。ネタが陳腐だと、それは別にガリレオシリーズでなくてもいいんじゃねえ、ということになるからだ。
そして、長編のガリレオシリーズの醍醐味は、天才物理学者湯川教授としての姿だけではなく、人間湯川学が垣間見れるところであろう。
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