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あらすじOutline
南房総沖で漂流している男性の遺体が発見された。
背中に射創と見られる傷があることから、何者かによって銃殺された遺体だと判断された。
全国の警察で照会が行われた結果、同居女性から行方不明者届けが出されていた男性がこの遺体の有力候補として浮上した。
警察は、行方不明者届けを出した同居女性「島内園香」に連絡を取ろうとしたが、連絡が取れなくなっていた。
彼女の職場にも連絡したところ、彼女は警察に届けを提出した3日後に休職願いを出しており、その日から彼女の行方が分からなくなっていた。
こうしたことから、島内園香が犯人で、逃走しているのではないかと警察は疑ったが、被害者男性が殺された時間には、彼女は友人と旅行していたことが裏付けられ、彼女自身の犯行は不可能であることが分かった。
そこで、彼女には共犯者がいるのではないかと考え、捜査を進めたところ、島内園香と親しくしていた、ある絵本作家の女性の存在が浮かび上がってきた。
この絵本作家の女性は「松永奈江」といい、島内園香の母を実の娘のように可愛がっていたということで、その娘の園香のことも実の孫のように思っていたらしい。
被害者男性からDV被害に遭っていた島内園香を救うために、被害者男性を松永奈江が殺害したのではないかというのが、警察の読みだった。
警察は、この絵本作家の女性に連絡を取ろうとしたが、この女性は独り旅に出掛けているということで、連絡を取るのに難航していた。
連絡を取る方法をいろいろと模索した過程で、やがて、ある人物がこの絵本作家の女性とつながっていることが分かった。
そのある人物とは、数々の難事件で警察に協力してきた"ガリレオ"こと、帝都大学の湯川教授であった。
湯川教授の学生時代からの友人でもある警視庁の草薙係長とその部下の内海薫は、湯川に捜査協力を依頼した。
しかし、この湯川教授への捜査協力依頼が、事件を思いもよらない方向へと導いていく。
ガリレオシリーズ第10弾で明かされる『ガリレオの真実』とは?
当サイトの管理人より
この事件の犯人。犯行に及んだ犯人の真の動機。島内園香と絵本作家の女性との関係。見事なまでのミスリードで、読者は読み進めていくうちに「えっ?」と思うであろう。そして、最後のほうで明かされる「ガリレオの真実」。ガリレオシリーズのファンとしては、このシリーズの第10弾作品を読まないわけにはいきませんね。