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あらすじOutline
中学3年生の月沢陸真は、日課となっている図書館通いで、ある日不思議な女性と遭遇する。
突然降り出した雨で傘が無く困っている陸真に、その女性は「この雨は、何分後に一旦やんで、何分後に降りだして、何分後にまたやむ」と分単位で言い当てた。
それは、天気の予報と言うより、むしろ予言と言っても過言ではないほど正確だった。
陸真は、その予言とも言える言葉に救われて、雨に濡れることなく図書館から帰宅することができたのだった。
そして、陸真はその不思議な力を持つ女性と再び会うことになる。そのきっかけとなったのが、陸真の父の遺体が多摩川で発見されたことだった。
父の月沢克司は元刑事で、見当たり捜査のスペシャリストだったが、現在は警備会社で働いていた。
克司は「ちょっと用ができて帰りが遅くなる。晩飯適当に食ってといてくれ」と陸真に電話で伝えたあと、そのまま帰らぬ人となったのだ。
月沢克司の死は事件性が高いと警察は判断し、犯行現場の特定のために遺体発見現場の周辺を捜索したが、なかなか犯行現場を特定することができなかった。それは警察の捜索範囲が見当違いだったからだ。
そんな警察を出し抜いて、正確な事件現場を探し出したのが、その不思議な力を持つ女性・羽原円華だった。
「あたしなりに事件を推理する。まずはどこで殺されたかを突き止める。その気があるなら私についてきて」不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年・陸真の冒険が始まる。
当サイトの管理人より
この小説「魔女と過ごした7日間」は、AIによる監視システムが強化された近未来の日本が舞台となっている。父の死をきっかけに、不思議な力を持つ羽原円華で出逢うだけなく、陸真も知らなかった家族にも出逢うことになり、その家族の中にも不思議な力を持つ者がいることを知ることになる、というなかなかスリリングでミステリアスな内容となっている。
それと、この小説を読む前に、このシリーズの第1弾の作品「ラプラスの魔女」を読むこともおすすめする。それは、羽原円華の不思議な能力がどんなものなのか、より具体的に理解できるからである。
>>ラプラスの魔女のあらすじはこちらからどうぞ